オランダの駅で相次ぐ破壊行為、年間被害額300万ユーロ超

オランダの駅では落書きや設備破壊などの被害が相次ぎ、復旧費用が年間300万ユーロ以上にのぼっている。鉄道インフラ管理会社プロレール(ProRail)が明らかにした。

プロレールには毎年平均4,300件の破壊行為が報告されており、壊されたエレベーターや割られた窓、落書きされた壁、破壊された待合室やごみ箱、自転車置き場の損壊などが含まれる。

特に自転車置き場の修理費は年間約100万ユーロ、落書きの清掃費は42万ユーロに達する。被害が深刻な場合、エレベーターや待合室を全面的に交換せざるを得ないこともある。

こうした破壊行為は、エレベーターの故障などによって駅の利用しやすさを損ねるほか、落書きが利用者に不安感を与える原因にもなっている。

プロレールのカレン・テ・ボーメ駅部門ディレクターは「駅での破壊行為は無害ないたずらではない。壊れた設備や落書きは何千人もの利用者に影響を与える」と指摘し、本来は駅の利便性向上に資金を充てたいと述べている。

NU.NL 12月24日