ここ数年、救急医に掛かってくる電話が腰痛、膝の痛み、花粉症、喉が痛い、耳が詰まっている、蚊に刺された等、緊急を要しない症状で電話が掛かってくることが増加しているという。
緊急医だけではなく、GPでも同じ問題を抱えており、新聞のコラムニストで、自身も開業医でもあるRutger Verhoeffによると、例えば、患者が酷い息切れと胸の痛みで、GPの予約を取る際、その患者はGPに診て貰うためにGoogleでどのように訴えれば良いか調べて大げさに症状を伝えるが、実際に会ってみると、息切れはそれほど酷くなく、胸の痛みもないというケースが多々あるという。
これらの問題は、第一にGPと緊急診療所の「目的」が誰にとっても明確ではないこと。また、情報が氾濫している現代社会で、人々は忍耐力を失い、また健康と病気に関して、学校や両親からほとんど学ばないこと。そして、GooglやAIで検索すると、ほとんどの場合「死の宣告を受ける」ため、この痛みは今後悪化する可能性があるのか、いつまで待てば良いのかを予測することがますます難しくなってきているという。
5月21日 AD