デザイナーのゾフィア・コラー氏は10年以内に年間5億キロの人毛を使ってカーテンや、家具に貼る布地に加工する予定である。2021年に彼女はHuman Material Loopという会社を立ち上げた。人間の髪の毛で作られた布地は汚いと考えがちであるが、処理をしたあとはもはや髪の毛ではなく別物である。髪の毛は廃棄する以外処理方法が無かったが、一般的な布地の材料である綿花の生産では、髪の毛の加工に比べ98倍もの二酸化炭素が排出される。髪の毛では綿花と比べ水も358倍少なくすむ。羊毛の場合は羊を飼う広大な土地や飼料が必要で、羊は毎日大量のメタンを排出する。 人毛布地は抗菌性がありカビが生えず、速乾性がある長持ちするといい、今後の発展が期待される。WEL(1月19日)