オランダ消費者・市場庁:ACM「配達員により多くの時間を与えても、配達の信頼性向上にはつながらず」

来年夏からPostNLが郵便受け向けの郵便物の配達により長い猶予を持つことになっても、配達の信頼性が高まるわけではない――オランダ消費者・市場庁(ACM)はそう警告している。各住所での配達が週2回に減るため、手紙の到着までに最短でも4日、場合によっては9日かかる可能性があるという。

ACMは、PostNLに配達猶予を与える現在の計画は、同社が法律を順守し続けるうえでは役立つものの、「郵便の差出人・受取人双方の利益にはほとんどかなわない」とし、経済省への助言文で懸念を示した。

現行の郵便法では、PostNLは郵便受け向けの郵便物の95%を24時間以内に配達する義務がある。計画では、来年7月からは90%を2日以内に、2027年7月からは3日以内に配達すればよいとされている。

さらに遅れる見通し
郵便の減少が続くなか、PostNLは24時間以内の配達義務がすでに採算割れに陥っていると訴えてきた。同社は現在も、手紙やはがきとあわせて広告チラシや政府文書などの事業用郵便物を家庭の郵便受けに配布している。

11月26日 NOS