オランダの航空会社Transaviaは、新型エアバス機への大規模投資と燃料価格の高騰により、厳しいコスト圧力に直面しており、大幅な節約を迫られている。会社側は状況次第で雇用削減の可能性も否定していないことを明らかにした。
同社は現在、ボーイング機からエアバス機への移行を進めており、すでに15機を導入済みで、2031年までに全面移行を完了する計画だ。新機材は燃費改善や騒音・排出削減につながる一方、導入コストが非常に高いことが負担となっている。
さらに、航空業界全体を圧迫しているジェット燃料(ケロシン)の価格高騰が収益を直撃しており、経営陣は「最大の懸念は燃料価格だ」と強調している。
これを受けてTransaviaは緊急対策として、非運航部門の新規採用停止や外部支出の見直しを開始。加えて、一部コストはやむを得ず航空運賃に転嫁する方針だが、経営側は本来避けたい対応だとしている。
また中東情勢の緊張により、ドバイ便の一時中止やエジプト・トルコ・ギリシャ方面の予約減少なども発生し、需要面でも不安定な状況が続いている。
一方で同社は、燃料供給について「不足の懸念は現時点では低い」としつつ、夏の運航スケジュールは予定通り実施する見通しを示している。
最終的にTransaviaは、新型機による収益改善(座席数23%増)や本社コスト約1000万ユーロ削減などで収支改善を目指しているが、短期的には厳しい経営環境が続く見通しだ。
5月20日 NU.NL
